SE構法導入企業インタビュー
中小企業の生存率が10年で5%という厳しい経営環境の中、参創ハウテックは今年で創業23年目を迎えることができました。年間約25棟の新築案件を受注し、約70%をSE構法で施工しています。 この10年余は幾度か改正された建築基準法や瑕疵担保責任履行確保法、長期優良住宅法などの新法への対応が必要でしたが、他社に先駆けて法対応への態勢強化を図ることができました。これもSE構法を供給するエヌ・シー・エヌさんと出会ったおかげです。
SE構法は他の木造金物工法よりもいち早く全棟構造計算することを絶対条件としたことで、長期優良住宅の普及に向けた木造住宅供給の規範を造り上げてきたと思います。
当社が国の住宅政策にいち早く反応し、手を打ってこられたのもエヌ・シー・エヌさんから発信される精度の高い情報と、サポートによるものだと確信しています。
やはり日本人に根強い人気といえば木造。その木造に緻密なコンピュータ解析による集成材と独自のSE金物で、圧倒的な強度と耐久性という、大きな付加価値を持ったのがSE構法の特徴です。在来工法に比べて、高い付加価値を施主様に提案できますし、その提案力こそが競合での勝負の鍵だと感じます。ひいては工務店経営の鍵だと思います。
デフレ時代、目先の利益に目を奪われてローコストを追求して、パワーゲームに終始するか、それとも多少の投資を覚悟で、将来にわたり、施主の信頼を勝ち取るのか。ここが決断のポイントです。
私達は、SE構法をお客さまに理解していただくために、なにより現場を生きた宣伝ツールとして活用しています。特にお問い合せいただいた施主様には、まず現場へと案内します。すると骨太の構造を見たとたんに態度がガラリと変わります。これで、たいてい気に入ってもらえます。中には通りすがりで、現場を覗いて、新築を依頼してきたお客さまもいらっしゃいますから。
時には知識のない同業者から、筋交いのないことから手抜き工法だと噂を流されたこともありました。でも、それを逆手にとって「筋交いなしで十分な強度を実現する新しい工法です」というチラシを配布して、大きな話題を呼びました。これが意外なほどよい顧客を開拓してこっちが驚きました。
考えてみれば日本の建設業界は「たぶん大丈夫」というファジーな安心感と基準がまかり通ってきました。それに比べてSE構法は性能を明確化し、しかも住宅性能表示で最高ランクの耐震性能も可能とし、構造躯体として国内最高の20年の性能保証も実現しています。21世紀の木造スタンダードはいずれSE構法に集約していくと思います。
当社では、特にSE構法を都市型提案住宅のツールとして活用しています。スペース価値が貴重な都会では、狭小地でも開放感ある大空間が設計でき、しかも家族の成長やライフスタイルの変化に応じて間取りの変更ができるなど、とても魅力的な住宅を提案できるからです。
非常に魅力にあふれるSE構法ですが、これが、いわゆるフランチャイズシステムだったら、おそらく当社は加盟しなかったと思います。工務店の独自性を活かせる登録制だったから参加したんです。品質だけよくても、自由で魅力的な家を提案できなければ、当社の魅力は活かすことができませんからね。