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耐震構法SE構法について
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事例
2022.03.10

SE構法導入企業インタビュー vol.7

株式会社アーキテックス 代表 栗山 浩 氏

「SE構法はお客様の理想の暮らしをかなえる切り札になる」

弊社では昨年から分譲地開発による街づくりプロジェクトに力を入れています。その一環として、建築家とのコラボ企画を立ち上げ、住宅設計のアイディアを募ったところ、けっこう面白そうな内容にまとまってきました。「これは実際に建てさせたい」と思い、私の自宅ということで建築することになったのです。
しかし、大胆にスパンを飛ばすなどアクロバティックな空間であったため、在来工法では到底無理。実現可能な構造を検討したところ、候補として浮上したのがSE構法でした。以前からその存在は知ってはいたのですが、「よさそうだけど、なんだか高そう」という印象にとどまっていました。
試しに問い合わせてみると、エヌ・シー・エヌの設計担当者もプランに対して非常に乗り気になってくれて、「こうしたら実現できる」と納得のいくアドバイスをいくつも提案してくれました。そこでまずは1棟やってみようということに。
プランは平屋。コンセプトはホテルライクな大空間。ガレージも間取りに組み込んでいます。室内の間仕切りはほとんどなく、まさにスケルトンインフィルそのもの。将来、どうにでも部屋を仕切ることができます。当社のこれまで主力商品であった規格住宅とは真逆の、自由度の高い建物となりました。
「これはいける」。手ごたえを感じたことで、今年(2022年)秋頃に移転する本社の社屋と、その敷地内に併設する常設モデルハウスもSE構法で建てることにしました。本社は3階建て、モデルハウスは2間の間口のあるビルトインガレージ付き、とタイプの異なる建物になります。構造の自由度の高いSE構法は、在来工法ではかなえられないような空間を理想とするお客様へのご提案にちょうどいい。SE構法による創造性に富んだ空間提案は、私たちの切り札になる。そう考えています。


「施工品質へのこだわりは当社と同じ。相性がいい」

私はもともとゼネコンで現場管理を経験しており、アーキテックスを設立してからもしばらくは大手ゼネコンからの下請け工事を主要な事業としていました。しかし、2005年の耐震偽装問題や2008年のリーマンショックを経て、「お客様にもっと寄り添った仕事がしたい」という思いが自分の中で芽生えました。そして2012年に元請けとして住宅事業への転換を図ることに。
当社の現在の主力商品は、2014年に導入したフランチャイズの規格住宅。建築工事で約5億円、不動産事業で約2億円、合わせて7億円くらいの売り上げでここ数年は推移しています。
当社の強みは、ゼネコンの仕事で身に染みついた徹底的な品質、工程、安全の管理。第三者監査システムも取り入れて、施工精度についてはRC造や鉄骨造と同様の感覚で木造にも取り組んでいます。
ですから、SE構法の品質へのこだわりは「そうなんだよな」といちいち腑に落ちることばかりでした。木造は現場合わせでおさめてしまうけど、RC造や鉄骨造はきちんと手順を踏んで約束事を守っていかないと建築することができません。SE構法の研修を受けていても、そうした施工精度の感覚を持っていたので、すんなりと飲み込むことができました。当社とは相性のいい構法だと思います。


「人材育成が課題。人で勝てる会社にしたい」

近年はようやくある程度、規格住宅が安定して受注できるようになってきたこともあり、次のステップとして目指しているのが、「人で勝てる会社」。人材を育てて会社としてのブランド力を高めたい。商品ではなく、「あの会社のあの人に建ててもらいたい」と思ってもらえるような会社にしたい。それがいまの目標のひとつです。
元請けに転換した当初、社員は6~7人。しばらくは年間受注10棟前後を行ったり来たりしていました。競争の激しい福岡中心圏エリアで成長していこうとするには、どうしてもマンパワーの限界を感じてしまいます。そこで前述したように新卒採用を始め、こつこつと人材育成に取り組むようになったのです。現在は20人規模になってきました。
そのために給与体系、勤務体制、福利厚生などを全般的に見直し、将来性のある若い人材に不安なく飛び込んできてもらいたいと考えています。
確かに当初は投資が続くことになると覚悟していますが、これから会社を成長させていくためには必要不可欠な経費。経験や知識が乏しいのは最初からわかっているので、ベテランが見守り、適宜フォローするなど、とにかく臆せずに発言しやすい雰囲気をつくることに努めています。
今後は大工も含め、施工担当者も社員として雇用して内製化を進めていき、理念をともにしたチームで施工に取り組むことで、施工品質ももっと向上できるはず。若い人材を中心に小さなゼネコンのような会社にするのが目下の夢です。


「今年の目標は受注50棟。SE構法も活用したい」

当社の活動拠点のひとつ、福岡市は競合他社が多く、大手ハウスメーカーから地元の老舗工務店まで、様々な住宅会社がしのぎを削っています。私は技術畑の人間ですので、「いいものであれば売れる」と信じていました。しかし、「いいもの」であることをまず知ってもらえなければ、候補にすら選んでもらえないんですよね。そこで2年目の若手を広報専任に据え、SNSやYouTubeによる情報発信も積極的に実施。今ではお客様のほとんどが来社前にそれらの投稿や動画を通じて社員のことを知っており、「初めて会ったのにそんな気がしない」と言われています。そうした取り組みもあってか、昨年の営業成績のトップは、20代の女性社員でした。明るくて誠実な人柄がお客様に伝わっているのだと思います。

 


若手広報を中心に、インスタライブ・youtube・Tik Tokなどを活用した動画によるプロモーションを展開中。

 

また、福岡中心圏では土地がだんだんと埋まってきており、規格住宅のプランがはまらなくなってきました。そこで「定額制注文住宅」というセミオーダー商品も打ち出しました。家づくりにかかるコストを分かりやすくするために、施工面積の坪数に応じて建物の価格を決めているのが特長。標準仕様をもとに土地に合わせてプランをまとめていくので、お客様に納得していただきやすく、若手の社員でもスムーズに商談することができます。
今年は10月の本社移転を機に、SE構法も「定額制注文住宅」のバリエーションに取り入れて積極的に提案していきたいと考えています。2022年の受注目標は、福岡エリアで33棟、北九州エリアで17棟、合わせて50棟。若手の意見もどんどん取り入れて、会社がよくなることならなんでもやる。自社のブランド力をもっともっと高めていきたいですね。

取材:2022年1月17日 文:渡辺圭彦

 


株式会社アーキテックス
代表:栗山 浩
設立:1997年12月
住所:福岡県春日市一の谷1丁目126番地
https://architex.co.jp