こんにちは。エヌ・シー・エヌ企画室の古賀です。
普段皆様の目に入る部分であれば、エヌ・シー・エヌのWEBサイト周りの運営・改修や各種勉強会・イベントの配信などWEB全般に携わっております。
不定期ではありますが私のほうでWEBマーケティング、主に集客や検索対策(SEO)の部分に関して、気になる記事や動向などを紹介しながら、今後の集客に役立つ情報を伝えております。
ぜひ今後の参考にしていただけますと幸いです。
前回の記事で低下しているクリック率について軽く触れましたが、今回はそちらの補足的な意味合いが大きい記事になっております。
クリック率、とはそもそもこの場合なにを指しているのかというと「検索結果に表示された状態から何%クリックをされたか」という数字になっておりまして例えばクリック率が15%のページがあれば、それは1000回検索画面に表示された(これを表示回数といいます)場合、150回クリックがされたということになります。
SEO対策に置いて、この表示回数とクリック率の関係はものすごく大事でして、いくら1位を取れるキーワードであっても表示回数が少なければクリック率が100%であろうと流入は見込めない、ということになってしまいますのでバランスを考えてキーワードを検討していく必要があります。(こちらに関してはまた後日説明できればと思います)
少し話がそれましたが、結論から申し上げると以前は検索結果で1位を取れていれば(キーワードによって多少前後はあるものの)仮に50%のクリック率だったものが、現在はパーセンテージが下がりに下がっており、おおよそ20~30%と言われていることが多いようです。
正直、わたしが制作会社に勤めておりSEO対策の情報を少しずつ集め始めた約10年前にはこんな状況はまったく想像できていませんでした。当時、検索結果1位を取ることによるクリック数・率の増加はかなり大きく、どの会社もお金や人をかけて動いていたように記憶しています。
現状の画面を見ながら説明しようと思います。
以下の画像は「平屋 新築」で検索した場合の結果になります。月間検索数12000程度あるため、ビッグワードと呼んでもいいキーワードです。
こちら、わかりやすいようにハイライトしていますが以前までのGoogle検索と比べてGoogle側や広告の表示がここ数年で非常に増えています。
まず最初に目に入るのが「AI over view」と呼ばれる機能です。
(参考:https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-overviews/)
これはAIを使ってGoogle側で検索したい内容を予測して、表示されるWEBページから答えを生成して表示させる機能です。概要を知るには便利な機能ですが、情報の信憑性が不確かなものであるのとなによりSEO対策をしている我々のようなユーザーからすると、(前回の記事にも書いていますが)ここで答えを知ったユーザーが答えに満足して流入してくれなくなることが問題です。
次に広告。これは利用されている方も多いと思いますが、ここに表示されているものはいわゆる「検索広告」という検索したキーワードに応じてGoogleの広告ネットワークから配信されているものです。有り体にいえば有料枠になります。このキャプチャでは3件が表示されていますが、キーワードによってこの数や表示位置は前後する場合があります。
そしてその下にやっとSEOで1位を取ったページが表示されています。昨今のHD画面(いわゆる16:9の画面比率)では、ある程度スクロールしないとここまで見えません。
その下の関連する質問はGoogleが独自に選んだ「関連する質問」が表示されます。この部分の質問が精度が高いなと思ったことは個人的にはあまりないのですが、リンクが表示されていることが救いです。ただこの答えを見て満足したユーザーはAI Overviewと同じようにサイトへの流入をせずに検索行為から離脱する可能性も高いと思われます。
さらに下部にはYouTube動画へのサムネイルリンクが表示されます。YouTubeもGoogleの傘下になって久しく、ある意味これもGoogleにより「囲い込み」と取れるかもしれません。
こういった状況は「ゼロクリック時代」とも言われ、どんどんと検索結果ページ上部に表示される情報が結果以外の部分増えていき、クリック率がどんどんと低下していっている状況です。
このような時代・情勢の中でどうのようにSEO対策、ひいてはWEBでの集客力を高めていくのか。
様々な考え方がありますが、そのうちのひとつにLLMO(Large Language Model Optimization)やGEO(Generative Engine Optimization)といった言葉を最近耳にすることが増えています。
とてもざっくりと説明すると検索エンジンの上部に表示される情報がAIなら必ず引用元があるはず。この引用元に自分のサイトが表示されるように最適をかければいいじゃないか。というのがLLMOやGEOの考え方になります。
つまり人のための検索エンジン最適化から、いわゆるChatGPTをはじめとした生成AIや大規模言語モデルに対しての最適化を行う、ということです。
果たしてそんなことができるのか、SEOとの両立は可能なのか。
だいぶ勿体ぶってしまっていますが…次はこのあたりへ深掘りをしていければと考えています。
もし、更新が待ち切れない方は該当のキーワードで検索いただければ先駆者・有識者の意見が沢山出てきますので、独自に知見を深めていただければと思います(笑)
それでは、次回よろしくお願いします。