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耐震構法SE構法について
登録施工店の皆様
解説
2023.03.28

供給システム

耐震構法SE構法は、構造部材の品質基準や性能が明確であることと同時にトレーサビリティを条件と考え、供給プロセスを整備しています。これに伴い、指定工場からの指定部材以外の材料供給を認めていません。NCNと品質協定を締結した工場を指定工場と定め、構造用集成材の製造工場・合板工場・プレカット工場・金物工場・パネル工場の指定材料のみを使用しているので、性能保証ができるのです。
指定プレカット工場には、SE-CADと連動するCAMプレカットマシンが設置されており、構造設計されたCADデータによってプレカットされるため、変更などの情報が確実に反映されます。加えて供給材料の品質管理の証として、「出荷証明書」を発行しています。

 

‖ウッドショックと、部材の安定供給


木材の需給が逼迫して、価格高騰、納期遅延等が発生する「ウッドショック」は、この数十年の間に3回起こっています。なかでも2021年3月以降に起きたいわゆる第三次ウッドショックは、日本の住宅・建築業会に強い危機感を与えました。その際の要因を集約すると以下の3点となります。

 

  • 日本の木材自給率は約37%であり、輸入材に頼らざるをえない状態にあった
  • 輸入材の価格は、世界の木材市場の相場に左右される
  • 世界の木材市場の相場はそれまで安定していたが、ウッドショック時には、急激な価格上昇に対応することができなかった

このようにまとめてみると、ウッドショックを引き起こす構造的な要因はまったく解決されておらず、いつなんどき、新たなウッドショックがやってきてもおかしくないことに気付かされます。こうした事態に対してリスクに強いのは、「ワンストップサービス」の仕組みを構築している構法です。
ワンストップサービスの強みは、長年かつ継続的に、木材や金物等のメーカーと良好な関係を築いていることで、仮に何かのトラブルが生じたとしても、その影響を最小限に抑えることができます。

耐震構法SE構法では、構造材の確保において国内トップクラスの集成材メーカーや合板メーカーと長年にわたる継続的な取引実績があるため、ウッドショックのような事態に直面しても、サプライチェーン間の密な連携により、同業他社と比較して安定的な材料調達を実現することができます。