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解説
2023.03.28

集成材

耐震構法SE構法の構造計算を可能とする、重要な要素の1つが、構造用集成材の採用です。
木材は人に優しい素晴らしい材料ですが、自然素材であるが故に、乾燥収縮による割れや反り、ねじれ、強度的なばらつきなどの欠点があります。樹種によって概ね強度の予想ができるものの、乾燥の度合いや強度が「わかりにくく」「ばらばら」な状態なのです。それに対して構造用集成材は十分に乾燥され強度ごとに分類した「ラミナ」と呼ばれる木材を薄くした挽き板を、科学的に計算しながら張り合わせた「エンジニアリングウッド」です。割れ、反り、ねじれなどの現象が起こり難く、節や腐れ、割れ等の欠点を容易に発見除去できるとともに、等級区分機(グレーディングマシーン)で強度選別をしたラミナを組み合わせて使うため、確実な強度表示ができるのです。
強度や性能が明確であるということは、「どの部分にどの部材を採用するか」を安心して決められるということでもあります。その点で、耐震構法SE構法の構造計算において、集成材は非常に重要な要素となっているわけです。

 

‖強靭かつ品質の安定した「構造用集成材」


柱、梁は1本1本検査済み

耐震構法SE構法の構造躯体に使用される構造用集成材。その柱や梁は、1本1本、それを構成するひき板1枚1枚に至るまで、強度が検査されています。水分量は含水率15%以下、MSR(マシーンストレステッド)による強度試験をクリアしたものを使用しています。

シックハウス対応、業界最高水準の集成材

近年問題視されているシックハウス症候群に対応するため、耐震構法SE 構法の構造用集成材及び構造用合板においては、化学物質(ホルムアルデヒド)の放散量がほとんどない、JASで認められた「F☆☆☆☆」等級の安全なもののみを使用しています。

確かな品質を証明する森林認証

世界最大の森林認証統括組織であるPEFCのCoC認証を取得。これにより、耐震構法SE構法が、持続可能な方法で管理されている森林から採取した木材の供給・管理システムを有することを証明しています。